「パソコンの電源ボタンを押したら、コーヒーを入れて戻ってくるとちょうど良い」なんて話を聞きます。
急ぎでパソコンを使おうと思った時、なかなか起動が終わらなくてイライラする事があります。
こんなパソコンの動作が「重たい」状態の改善方法は色々あります。
「メモリの増設」「HDDの交換」「OSのクリーンインストール」
パソコンの症状によりどの方法が一番適しているかは変わりますが
体感的に速くなったと感じたいのなら「HDDをSSDに交換」が一番です。
パソコンは電源ボタンを押した後、BIOS画面(メーカーのロゴなど)が表示され、Windowsの起動画面、デスクトップ画面の表示の順に変化します。デスクトップ画面が表示された時点ではパソコンとしての起動は完了しておらず、その後スタートアップに設定されたアプリケーションが順次起動し始めます。
このスタートアップにはウイルス対策ソフトやパソコンの診断ソフト、その他常時起動状態となっているアプリケーションが含まれ、
デスクトップ画面が表示された後、起動が終わったと思ってワードやInternetExplorerを起動しようとしても、中々表示されないのはスタートアップが完全に終了していないケースが多いです。
大抵のパソコンにはHDDのアクセスランプがありますので、このランプが点灯状態・点滅状態が続いている間は起動処理中と見る事ができます。中々このランプが消灯しない、もしくは点灯している間隔が長くならない場合はスタートアップに含まれるアプリケーションが多かったり、HDDの読み込み処理に時間がかかってしまっている可能性があります。
上で計測した時間はあるパソコンの「電源ボタンを押してからHDDランプの消灯時間が10秒以上になるまでの時間」を計測したものです。体感的にもかなり遅く感じます。
そこでHDDからSSDに交換してみると下のような起動時間になりました。
※計測は同じく「電源ボタンを押してからHDDランプの消灯時間が10秒以上になるまでの時間」です。
HDDからSSDへ交換する場合、2つの方法があります。
1.完全にOSをクリーンインストールする
2.現在のHDD構成をそのままSSDにクローンする
1の場合はOS自体を初期状態からインストールするので、元々あったエラー箇所やアプリケーションの不具合も全てなくなるのでお勧めです。ただし、初期状態で入っていたアプリケーション以外は全て再インストールしなければならない事や設定されていた情報もクリアされてしまうので、バックアップなど注意も必要です。
2の場合は使用している状態をそのままSSDにコピーする方法なので、使用していたアプリケーションや設定も全て引継ぎます。
その代わり、溜まっていたゴミファイルや不具合も全て引き継ぎます。
どちらの方法が良いのか。という点では難しい所ですが
まずは2のクローン方式で動作の改善を行って、とりあえずパソコンが快適に動くようにしておいてから
じっくりデータのバックアップやアプリケーションのインストール情報を確認し、最終的に1のクリーンインストールを行う事がお勧めです。
TFCではどちらの方式でも使用される環境に合わせて対応致します。
交換した元のHDDもHDDケースに収めて、USBで使用できる外付け用HDDとしてお渡しします。
パソコンの動作が重たくて…お悩みの方は一度ご相談ください。